岩津ねぎの定植が始まりました


今年も岩津ねぎの定植が始まりました 定植って何? 米作りでいうところの田植え的なもので 岩津ねぎの苗を畑に植えていきます 先ずは岩津ねぎの苗を植えこむための谷を引いていきます 谷を引くときは、ポールを立ててまっすぐに引いていきます 一本目の谷が特に重要です 二本目以降は一本目を基準に間隔を取っていくので、一本目が曲がってしまうと二本目以降も同じように曲がってしまいます 畑は四角に見えるようで、実は少しずつ歪んでいる部分もあるので、きっちり図ってから一本目を引くことが大事です この谷を引く際に曲がってしまうと、岩津ねぎの収穫が終わるまでずっと曲がったままの状態なんですよね そう、岩津ねぎの収穫が終わるまでずっと「曲がってるよ♪」って言われ続けてしまうんです… 水はけが悪い部分は土が乾ききっておらず粘土状になっています 粘土状になった土は機械にこびり付くので土を落としてやる必要があります 岩津ねぎ苗の定植前に、移植機で植えやすい長さに苗を揃えていきます 揃えた岩津ねぎ苗は軽トラの荷台に乗せて圃場まで運搬していきます 三反の圃場で使う岩津ねぎ苗のパレットの数は凡そ130枚程度 何度も岩津ねぎ苗の生育場と圃場を往復します 岩津ねぎ苗の定植、今年は新しい農業機械を導入しました みのる産業の白ネギ移植機歩行1条 VP100Bです パレットを最大で9枚のパレットを掲載できるので、畝の途中で苗パレットを持って運ばなくても大丈夫 昨年まではチェーンポット苗を引っ張り君を引きながら定植していましたが、今年は省力化を図るために移植機の導入に踏み切りました 苗の入ったパレットを投入口に充填すると、自動で苗を取り出して谷に抵触してくれます パレットの苗が無くなると自動で機械が止まるので、移植機を走らせながら補植することもできます 一人で移植機を走らせながら苗パレットの交換と畝の端で苗パレットの積み込み、移植機の切り返しを行います 苗パレットの運び出し、苗の補植にそれぞれ一人ずつサポートが入ることで、かなり楽に岩津ねぎの定植ができることが分かりました 岩津ねぎの圃場は大小さまざまです 小さい圃場で谷を切っていく際には 三菱 ミニ耕うん機 MMR600Aを使用します 小回りが利くので便利ですよね 岩津ねぎの定植後は、谷を額縁につなげていきます 額縁とは畑の外回りに掘っている溝のことで、額縁は畑の外から入ってくる水を防ぐために必要不可欠なものです また雨が降ると畑の中に雨水が溜まってしまいます 岩津ねぎの生育において高温多湿は病害虫や生育不良の原因になるので、谷を通じて雨水を額縁に排出する必要があります 管理機で谷を切った後は、最終的に人力で谷をつなげていきます 今日は二人で大小10面の圃場の谷をつなげていきました 水はけを良くするために、しっかりと谷を切って、そしてつなげていくことで梅雨入りの対策を行っています 今回定植した岩津ねぎの圃場も同じように谷をつなげていきます 写真は谷をつなげる前と つなげた後の比較です 管理機で谷を切った後は、最終的に人力で谷をつなげていきます 今日は二人で大小10面の圃場の谷をつなげていきました 谷をつなげる上で重要なポイントは、確実に谷から出る水を、排出口につなげることです 岩津ねぎの苗の定植は一旦完了です これから本格的に梅雨に突入します 雨が降ると圃場に入ることができません 岩津ねぎは高温多湿に弱いので 排水対策は梅雨前にやっておく必要があります これからは雨の合間を見ながら 岩津ねぎの圃場の草引きをこまめに行っていきます