病害虫を防ぐには?
農作物の病害虫対策は
私達にとって終わることなき永遠の課題です
自然界にはたくさんの植物があるにもかかわらず
どうして農作物には病害虫が発生するんでしょうか?
結論からお話すると
農作物は病害虫に弱いんです
なぜ農作物は病害虫に弱いのか
草むらと圃場の大きな違いはなんだと思いますか?
それは草むらには様々な動植物がいますが
圃場には同一種類の植物と昆虫・微生物に偏っていますよね
圃場は自然界と比べてバランスが悪いとも言えます
また農産物は品種改良により美味しく食べやすく進化してきました
これは元々農作物が持っていた苦味・渋味・辛味を抑えているとも言えます
苦味・渋味・辛味は植物本来の自己防衛の為に
つまりは害虫に食べられないようにするために持ち合わせていた防具なんです
その防具を失ってしまえば害虫の格好の餌食ですよね
さらに農作物は圃場の中で様々な養分を吸収して育ちます
その圃場には様々な肥料養分が投入されますよね
農作物は自然界の物よりも栄養価が高くなります
それは害虫にとっても美味しいごちそうなんですね
これらの理由により農作物が病害虫に弱いことが伺えます
では、病害虫はなぜ発生するのでしょう?
病害虫が発生する理由は
露地栽培において病害虫を絶対に発生させない!
なんてことが断言できたらいいですよね
結論としてはほぼ不可能だと思ってください
でも、下記のポイントを理解しておけば
病害虫の発生をできる限り抑えることはできます
病害虫が発生する要素は以下の3つです
1.主因:圃場にいる病原菌・害虫の存在
2.素因:作物の状態や性質
3.誘因:病害虫にとって快適な環境
これら3つの要素が大きく重なり合ったときに病害虫が大量に発生します
しかし、これらの要素の1つでも大きくならないように対策できれば
病害虫の大量発生を防ぐことができるんですね
今回は病害虫発生の概要についてお伝えしました
次回は病害虫発生の事例についてお話ししようと思います