認定農業者のメリットとは?
認定農業者って聞いたことありますか?
認定農業者については
農林水産省のホームページに詳しい内容が記載されていますが
この文章で内容を理解するのは少し難しいですよね…
そもそも認定農業者になるとどんなメリットがあるんでしょうか?
皆さんが一番気になるのはそこですよね
そこで今回は認定農業者について簡単にまとめてみました
【認定農業者とは】
農業で頑張って経営改善に取り組んでいきたいと考えている人が
自分の目指す農業の経営目標を計画して
将来の農業経営のビジョンを定めます
この農業経営改善計画を市町村が
農業のスペシャリストを目指す計画として認定して
重点的に支援を行う制度です
つまり、行政や自治体の手厚い支援を受けるためには
認定農業者になった方が良いということですね
因みに認定農業者制度は
自治体が勝手に選定するのではなく
農業者自身が申請を行い
申請内容について自治体が審査を行います
審査に通過すると認定農業者として認められます
【認定農業者制度の背景】
農業従事者の高年齢化や
農家人口の減少により
農業従事者の減少が加速しています
将来において日本の食料を安定供給するためには
しっかりした農業の担い手の確保が必要です
そこで日本の農業の担い手を
認定農業者として定めることで
日本の農業の維持発展を目指していきます
【認定農業者の対象者は?】
農業経営のスペシャリストをめざす意欲があれば
基本的にはどなたでも認定を受けることができます
・性別不問
・年齢不問
・兼業農家や非農家で新規就農者でも可
・経営規模の大小不問(※これから高収益の農業経営を目指す場合)
・営農類型不問(※農地を所有しない中小家畜や施設園芸等も可)
・組織形態不問(※農業生産法人以外の農業を営む法人も可)
詳しくは各都道府県市町村のホームページで確認してくださいね
【認定の基準は?】
認定基準は以下の3つのポイントで判断されます
1.計画が市町村の農業経営基盤の強化の促進に関する基本構想に合っているか
2.計画が農用地の効率的で総合的な利用に配慮できているか
3.計画が達成できる見込みはあるか
【認定の手続きは?】
認定の手続きには5年後の経営目標と達成に向けた方法を
農業経営の規模や所得、労働時間を数字で記入した
農業経営改善計画を市町村に申請します
なお、農業経営改善計画には以下の4項目を盛り込みましょう
・経営規模の拡大に関する目標(作付面積、飼養頭数、作業受託面積)
・生産方式の合理化の目標(機械・施設の導入、ほ場の連担化、新技術の導入など)
・経営管理の合理化の目標(複式簿記での記帳など)
・農業従事の様態等に関する改善の目標(休日制の導入など)
農業経営改善計画の書き方は
農林水産省のホームページにも記入例がありますが
こちらのページに分かりやすい資料がありましたよ
【認定農業者のメリット】
認定農業者は日本の農業を担っていく
農業のスペシャリストとして
様々な支援を受けることができます
支援の中には認定農業者しか受けることができないものもあります
具体的な支援内容は
・低利資金の融資(農業近代化資金やスーパーS資金、スーパーL資金の低利・無利子融資等)
・経営所得安定対策交付金
・経営相談および研修
・農地の集積(農地を集めて農業経営の効率化を目指す認定農業者を支援)
・地域からの信頼
なお、自治体毎に支援の内容は異なる場合があります
詳しくは認定先の自治体にご確認ください
いかがでしたか
認定農業者になることで得られるメリットは
農業経営を拡大していくうえで欠かせないものですよね
ぜひ皆さんも認定農業者を目指してみませんか?