事業再構築補助金を農業で活用するには?
事業再構築補助金と農業について
第5回事業再構築補助金の公募が始まっております 皆さんは事業再構築補助金をご存じですか?
事業再構築補助金とは
長期にわたる新型コロナウイルス感染症の影響により 売上を落としてしまった会社に対して ・新しい分野への挑戦 ・事業転換 ・業種転換 ・業態転換 ・事業再編 上記のような事業の再構築に意欲的な中小企業等の挑戦を支援する補助金です
事業再構築補助金の補助対象要件
事業再構築補助金には補助対象要件が定められており ①2020年4月以降の連続する6カ月間のうち、任意の3カ月の合計売上高が コロナ前と比較して10%以上減少していること ②事業再構築指針に沿った事業計画を認定経営革新等支援機関と策定すること (補助額3000万円超は金融機関も必須)等それ以外にも必要な要件として以下の3つが挙げられます ①製品・製造等の新規性 ②市場の新規性 ③売上(タイプによって異なる)
事業再構築補助金の補助金の内容について
補助金額と補助率は 補助金は従業員規模にもよりますが 2000万円から8000万円です 補助率は中小企業の場合2/3です つまり3000万円かけて加工工場を新たに作る場合は 2000万円の補助金が交付されるわけです
事業再構築補助金の補助の対象について
補助対象の経費は以下のものが認められます 建物費、機械設置・システム構築費、技術導入費、専門家経費 運搬費、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費 広告宣伝・販売促進費、研修費(一部上限あり)
事業再構築補助金の公募期間について
公募期間は以下の通りです 令和4年1月20日~令和3年3月24日18:00まで
事業再構築補助金の注意事項
私達もこの補助金の内容について色々調べてみたところ 大事なポイントが見えてきたので皆さんにお伝えします 一番大事なポイントは 農産物の生産には使用できません以下、公募要領19ページの記載内容
以下に該当する事業計画である場合には、不採択又は交付取消となります ⑤農業を行う事業者が単に別の作物を作る、飲食店が新しく漁業を始めるなど 新たに取り組む事業が1次産業(農業、林業、漁業)である事業 ※例えば農業に取り組む事業者が 農作物の加工や農作物を用いた料理の提供を行う場合など 2次又は3次産業分野に取り組む場合に必要な経費は補助対象となります 2次又は3次産業に取り組む場合であっても 加工や料理提供の材料である農作物の 生産自体に必要な経費は補助対象外になります
例えば、農業に取り組まれている皆さんが コロナの影響で飲食店向けの農産品の売上が下がったので 贈答用のメロンの栽培を新たに取り組む為に 新たにビニールハウスを建築するという場合には 事業再構築補助金は適用できません
しかし、農業を営んでいる皆さんが 2次産業または3次産業に取り組む場合には 事業再構築補助金の適用になる場合があります
2次産業の場合は以下のような取り組みが事業再構築補助金の対象になります ・自社でねぎを生産しているので、カットねぎの加工工場を設立する ・自社でいちごを生産しているので、ジャムにする加工工場を設立する ※これらの場合は工場の設置に必要な機械類等の費用が対象です
3次産業の場合は以下のような取り組みが事業再構築補助金の対象になります ・自社で生産している農作物を使って、新たに飲食店を経営する ・自社で生産している農作物を、新らしい販路としてネットショップで販売する ※飲食店の工事費や必要機材、ネットショップの構築料やモール出店初期費用等が対象で 光熱費やネット回線利用料等は対象外です
以上、事業再構築補助金について要点をまとめてみました
まとめ
今回お伝えした事業再構築補助金は 個人よりも農業法人向けの内容ではないかと思います ただ新たな販路の創出をお考えの方は こちらの事業再構築補助金特設サイトに詳しい情報が掲載されています
補助金や助成金はたくさん種類があって 内容も分かりにくいものが多いですが このサイトを通じて随時情報をお伝えしていきますね