トマト栽培時に気を付けるべき害虫とは
トマトはサラダには欠かすことのできない農産物の一つで
農林水産省によると2008年5月時点において
日本国内で120品種以上が登録されています
トマトは大きさによって
大玉、中玉、小玉の3種類に分類され
小玉のプチトマトは子どもたちにも大人気ですよね
トマトの植物分類
トマトはナス科ナス属の多年生植物で
果実は食用として利用される緑黄色野菜の一種です
1990年代以前はトマト属と表記されていましたが
系統解析の結果により最近はナス属に戻されるようになりました
ナス属にはトマト以外に
ナス、ジャガイモ等が含まれます
因みにナス科には
ナス属、トウガラシ属、タバコ属、チョウセンアサガオ属、ホオズキ属、ペチュニア属等が含まれます
トマトの原産国
トマトの原産国は南アメリカのアンデス山脈高原地帯です
日本に持ち込まれたのは17世紀初めごろに
オランダ人が長崎に持ち込んだのが最初で
食用として利用されるようになったのは明治時代以降で
昭和に入ってから日本人の味覚に合うように
品種改良が繰り返され現代に至ります
トマトの含有成分
トマトの含有成分の中で特徴的なものは次の2つです
リコピン
リコピンはカロチンの一つで
鮮やかな赤色の有機化合物です
水には溶けず(炭素・水素のみから構成)
ダイエット効果があると考えられており
サプリメントに利用されることが多いです
また美白効果があり、肌がきれいになるともいわれています
強い発色と無毒性のためにリコペンは食品の着色料としても用いられます
リコピンはトマト以外にもニンジンやスイカなどの赤色の果物・野菜に含まれます
トマチン
トマトにはトマチンというアルカロイド配糖体が含まれますが
花や葉、茎の部分に多く含まれており
トマトが熟するつれてトマチンの含有量は減ります
トマチンには一部の菌に対する抗菌性や
昆虫に対する忌避性がありますが
トマトを食害する害虫が存在しない訳ではありません
普段食用にされているトマトのトマチン含有量は
ごく微量であり健康への影響はありません
トマト栽培で気を付けるべき害虫
トマト栽培で気を付けるべき主要な害虫は以下の通りです
オオタバコガ
被害部位:果実
被害内容:食害
ニジュウヤホシテントウ
被害部位:果実・葉
被害内容:食害
ハダニ
被害部位:葉
被害内容:吸汁
アブラムシ類
被害部位:果実・葉
被害内容:吸汁
まとめ
いかがでしたか?
トマトは野菜の中でも生産量が多く
人気の農産物の一つとして挙げられます
現在はビニルハウスや施設園芸等の発展により
年間を通して食卓に並ぶ代表的な野菜です
害虫防除の基本は
初期段階での害虫駆除が重要です
こまめな圃場観察を行うことで
害虫を発生段階で特定することができます
圃場観察の際にはルーペが活躍しますよ!