SDGs・フードロス解消の取組みendeavor
販売時の問題、最終消費の問題と捉えられがちなフードロス問題ですが、実は生産時点でほとんどの作物に規格外品があることはあまり知られていません。
私たちの栽培する岩津ねぎにおいても、その割合は10%から15%と決して低い数字ではなく、私たち自身が活動当初からぶち当たった壁でもありました。
岩津ねぎの出荷作業が進めば進むだけ、横に積まれていく規格外(出荷できない)ねぎのコンテナ。自然災害である大雪で葉が折れて、出荷直前に商品価値を無くし、行き場をなくしたねぎ圃場。出口のない岩津ねぎを見て「どうすればいいんだろう」と絶句しました。
食材にしてしまえば同じ美味しい食べ物なのになぜ捨てるものができるのか?」 農家さん は皆同じ思いでいるのではないか?
私たちは規格外品を作っているのではありません。ただ現実として市場で取引されている農産品の多くには様々な基準・規格があり、規格から外れた農産物の扱い方が分からない。一方、買い手としても、規格から外れた農産品がどこで留まっているのか、どれだけあるのか、どのように活用できるか分からず、 結果として人知れず 捨てられているものがあるのです。そう、みんな「どうしたらいいのか」分からないのです。
そこで、私たちは自らの生産したものがをどうすればほぼ余すことなく流通し、買い手に喜んでもらえる形のお取引ができるのかを試行錯誤してきました。また、ご縁を通じ、買い手側が直面する課題も学ばせていただきました。そうして、農産品を加工原料に変えることで 余すことなく流通させるメソッドを体系化し、生産者と買い手の双方にそれぞれが抱える“悩みごと”を「通訳」することが出来るようになりました。

だからこそ、私たちの培ってきた経験と知識、人脈と情報をもって、農家さんの賜物を様々な形に変え届けたいと思います。
「美味しものを作って沢山の方に喜んでもらいたい。本当に美味しいものなら余らず売れる、売る!」そこには生産者としての誇りと矜持が詰まっています